お名前.com デスクトップクラウド不正アクセス|FX口座の損失補償・5,000円のお見舞金【10/24更新】
GMO第4報(2026年10月24日)で、利用者全員に一律5,000円のお見舞金と、不正取引による実現損失の補償方針が発表されました。お見舞金と損失補償は別枠です。損失補償はGMOが本件に起因すると認めた不正取引が対象で、申請方法の詳細は今後案内される予定です。
- 利用者全員に一律5,000円のお見舞金(金銭的被害の有無を問わない)
- 不正アクセスに起因すると認めた不正取引による実現損失(差損・手数料等)を補償する方針
- FX業者等への返金相談を案内(FX業者が返金に応じなくてもGMOが認めた損失は支払われる方針)
- 申請方法・必要書類・受付期間は11月6日(金)までに案内予定
- 代替サービス(独立クラウド基盤、6か月無料)への移行方針
この記事で分かること
事件の概要
- お名前.com デスクトップクラウドへの不正アクセス
- 26,739件のサーバーが影響の可能性(被害確定件数ではない)
- 全プランのサーバー停止中、代替サービスへの移行方針あり
FX口座への影響
- サーバー内の取引口座ログイン情報が第三者に取得・不正利用された可能性
- X上で身に覚えのない取引や損失の報告が複数確認されている
補償の方針(第4報)
- 利用者全員に一律5,000円のお見舞金(被害の有無を問わない)
- 不正取引による実現損失(差損・手数料等)を補償する方針
- 申請方法は11月6日(金)までに案内予定
- FX業者からの返金とGMOの補償は調整される(二重補償なし)
今すぐやるべきこと
- パスワード変更・セッション切断
- 不審な取引の証拠保存
- FX業者に返金相談
- GMOの公式案内を確認して申請
何が起きたのか
2026年10月20日、GMOインターネット株式会社が提供する「お名前.com デスクトップクラウド」において、第三者による不正アクセスが確認され、一部のお客様のサーバー環境に不正なプログラムが設置されていたことが判明しました。その後の調査により、サーバー内に保存されていたお取引口座のログイン情報等が第三者に取得され、不正に利用された可能性があることが分かっています(GMO第3報)。
お名前.com デスクトップクラウドは、クラウド上のWindows環境でFX自動売買ツール(EA)やMT4/MT5等を24時間稼働できるVPSサービスです。多くのFXトレーダーが利用しており、本件はFX口座の不正取引につながる可能性がある点で重大な事件です。
影響範囲(GMO第3報)
- 対象サービス:
- お名前.com デスクトップクラウド(全プラン)
- 影響の可能性があるサーバー:
- 26,739件
- 影響の可能性がある情報:
- サーバー内に保存されていた情報(取引ツール等に保存されたお取引口座のログイン情報等を含む)
- 決済情報:
- GMOは本サービスのサーバー上で決済情報(クレジットカード情報を含む)を保有していないと公表
- サービス再開:
- 時期未定。安全性を確認したうえで確定次第通知
GMOの公式発表を時系列で整理
GMOインターネットグループは2026年10月21日から24日にかけて、第1報〜第4報を発表しています。以下に各発表の内容を整理します。第5報以降が出た場合にも追加できる構造にしています。
| 報告 | 発表日時 | 新たに判明したこと | 利用者への要請 | 未確定事項 |
|---|---|---|---|---|
| 第1報 | 2026年10月21日 4:00 | 第三者による不正アクセスを確認。一部のお客様のサーバー環境に不正なプログラムが設置されていた。 | サービスサイトのお知らせページで詳細を案内。全プランのサーバーを順次停止。 | 不正アクセスの詳細な侵入経路、影響範囲は調査中。 |
| 第2報 | 2026年10月22日 16:59 | お客様からお取引口座での不正な操作のご報告を受付。サーバー内に保存されていたお取引口座のログイン情報等が第三者に取得され、不正に利用された可能性があることが判明。 | 取引ツール等のパスワード変更、取引履歴・残高の確認、二要素認証の設定を要請。 | 個別の情報取得および不正利用の有無・範囲は調査中。影響の可能性があるサーバー26,739件。 |
| 第3報 | 2026年10月23日 16:10 | パスワード変更後も既存セッションが維持され第三者が継続的に取引できる場合があると警告。予防的措置として端末のウイルススキャンとバックアップ取得を要請。 | パスワード変更(FX取引に使用していない端末から)、ログイン中の全セッション切断、サーバー内認証情報の変更、ブラウザ保存のID・パスワード変更。 | サービス再開時期は未定。侵入経路・影響範囲は調査中。個別の情報取得・不正利用の有無も調査中。 |
| 第4報 | 2026年10月24日 11:50 | 利用者全員に一律5,000円のお見舞金を支払う方針を発表。不正アクセスに起因すると認めた不正取引について実現損失(差損・手数料等)を補償する方針を発表。攻撃者からの金銭要求・情報公開等の脅迫を受けたことを公表。国内外70社以上の証券会社・FX会社等にアクセス遮断・セッション強制切断・不正取引監視を要請・連携。代替サービス(独立クラウド基盤、6か月無料)への移行方針を発表。 | FX業者へ第三者による不正アクセスが原因である事情を説明し、取引取消し・返金を相談。GMOの公式案内(11月6日までに予定)に従い損失補償の申請を行う。不審な取引の証拠を保存。 | 損失補償の申請方法・必要書類・受付期間・支払時期は11月6日(金)までに案内予定。お見舞金の手続きは10月30日(金)までに案内予定。代替サービスの提供開始時期・申込方法は10月30日(金)までに案内予定。個別の補償認定結果は今後通知。 |
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第1報(2026年10月21日 4:00)
公式確認済み新たに判明したこと:第三者による不正アクセスを確認。一部のお客様のサーバー環境に不正なプログラムが設置されていた。
利用者への要請:サービスサイトのお知らせページで詳細を案内。全プランのサーバーを順次停止。
未確定事項:不正アクセスの詳細な侵入経路、影響範囲は調査中。
公式発表を確認する第2報(2026年10月22日 16:59)
公式確認済み新たに判明したこと:お客様からお取引口座での不正な操作のご報告を受付。サーバー内に保存されていたお取引口座のログイン情報等が第三者に取得され、不正に利用された可能性があることが判明。
利用者への要請:取引ツール等のパスワード変更、取引履歴・残高の確認、二要素認証の設定を要請。
未確定事項:個別の情報取得および不正利用の有無・範囲は調査中。影響の可能性があるサーバー26,739件。
公式発表を確認する第3報(2026年10月23日 16:10)
公式確認済み新たに判明したこと:パスワード変更後も既存セッションが維持され第三者が継続的に取引できる場合があると警告。予防的措置として端末のウイルススキャンとバックアップ取得を要請。
利用者への要請:パスワード変更(FX取引に使用していない端末から)、ログイン中の全セッション切断、サーバー内認証情報の変更、ブラウザ保存のID・パスワード変更。
未確定事項:サービス再開時期は未定。侵入経路・影響範囲は調査中。個別の情報取得・不正利用の有無も調査中。
公式発表を確認する第4報(2026年10月24日 11:50)
公式確認済み新たに判明したこと:利用者全員に一律5,000円のお見舞金を支払う方針を発表。不正アクセスに起因すると認めた不正取引について実現損失(差損・手数料等)を補償する方針を発表。攻撃者からの金銭要求・情報公開等の脅迫を受けたことを公表。国内外70社以上の証券会社・FX会社等にアクセス遮断・セッション強制切断・不正取引監視を要請・連携。代替サービス(独立クラウド基盤、6か月無料)への移行方針を発表。
利用者への要請:FX業者へ第三者による不正アクセスが原因である事情を説明し、取引取消し・返金を相談。GMOの公式案内(11月6日までに予定)に従い損失補償の申請を行う。不審な取引の証拠を保存。
未確定事項:損失補償の申請方法・必要書類・受付期間・支払時期は11月6日(金)までに案内予定。お見舞金の手続きは10月30日(金)までに案内予定。代替サービスの提供開始時期・申込方法は10月30日(金)までに案内予定。個別の補償認定結果は今後通知。
公式発表を確認する経緯(GMO第4報まで)
- 10月19日お客様からのお問い合わせを受け、調査を開始
- 10月20日不正なプログラムの設置を確認。新規お申し込みおよびコントロールパネルを停止
- 10月21日 4:00被害拡大防止のため、全プランのサーバーを順次停止。第1報を掲載
- 10月21日以降お客様よりお取引口座での不正な操作のご報告を受付。関係事業者へ状況を共有
- 10月22日警察に相談
- 10月22日 16:59第2報を掲載
- 10月23日 16:10第3報を掲載
- 10月24日 11:50第4報を掲載。5,000円のお見舞金、不正取引による実現損失の補償方針、代替サービスへの移行方針を発表
X上の被害報告と「DEMO_FAST_LOSS」とは
X(旧Twitter)上では、お名前.com デスクトップクラウドを利用していたFXトレーダーから、身に覚えのない取引や損失を訴える投稿が複数確認されています。報道(Myforex等)によると、被害者のMT4/MT5の取引履歴には「DEMO_FAST_LOSS」という取引メモが残されているケースが複数確認されたと報じられています。
「DEMO_FAST_LOSS」について
報道やX上の投稿において、被害者のMT4/MT5取引履歴に「DEMO_FAST_LOSS」という取引メモ(コメント)が残されているケースが複数確認されています。報道では、VPS内に保存されたFX口座のパスワード等が悪用され、ユーザーの取引口座にて「瞬時に残高を減らすこと」を目的とした取引ロジックが実行されたと考えられていると伝えられています。
ただし、「DEMO_FAST_LOSS」の正確な意味・実行されたロジックの詳細・攻撃手法については、公式に確認・公表された情報ではありません。上記は報道・SNS投稿に基づく情報であり、技術的な推測を含みます。GMOの公式発表では、具体的な攻撃手法には言及されていません。
報道によると、EA(自動売買)界隈で有名なインフルエンサーも被害を告白しており、数百万単位の損失を訴える声が複数見られる状況です。ただし、個別の被害額や被害件数の全容は、GMOの調査結果や警察の捜査結果が出るまで確定できません。
攻撃者を名乗る人物の脅迫文・犯行声明は本物なのか
X上の投稿や報道(はちま起稿等)によると、攻撃者を名乗る人物から利用者に脅迫文・犯行声明らしきメールが送られていることが報じられています。一部の利用者は「自分の破綻させられた口座の番号・被害額が一致した」と投稿していますが、これらの投稿の真偽や脅迫文の出どころは現時点で未確認です。
- GMOの公式発表と攻撃者側の主張は別物です
- 脅迫文の真偽・攻撃者の身元・動機・所属はすべて未確認です
- 攻撃者を名乗る人物からのメールのURLやファイルは開かず、返信もしないでください
- 攻撃者のサイトやメールのURLを不用意にクリックしないでください(マルウェア拡散・個人情報露出の危険)
本記事では脅迫文の全文転載は行わず、必要最小限の要旨にとどめています。攻撃者の身元・動機・所属・脅迫文の真偽を断定することはできません。
利用者が今すぐ行うべき対処法
GMO第3報および第4報に基づく対処法を、優先順位付きのチェックリストにまとめました。本サービス上で取引ツール(MT4/MT5等)をご利用の方は、以下を至急実施してください。第4報で損失補償の申請手順が案内される予定ですので、証拠の保存を今から始めてください。
1パスワードを変更する
安全が確認できる別の端末(スマートフォン・別PC等)から、お取引口座および取引ツール(MT4/MT5等)のパスワードを至急変更してください。VPS上での操作は避けてください。FX業者の案内に従って変更してください。
2ログインセッションの解除などの安全措置を確認する
パスワード変更後も既存セッションが維持される場合があります。FX業者が提供する機能・案内に従い、ログイン中の全セッションを切断してください。すでにパスワード変更済みの場合も必ず実施してください。
3不審な取引・残高・保有ポジション・出金履歴を確認する
お取引口座の取引履歴、約定履歴、残高、保有ポジション、出金履歴を確認してください。身に覚えのない取引があれば記録を保存し、まずお取引先の事業者へご連絡ください。
4不審な取引の証拠を保存する
不審な注文・約定の日時、銘柄、売買方向、数量、価格、取引履歴、口座残高、損失額が確認できる画面や明細、FX業者との問い合わせ履歴や回答、関連するメールや通知を保存してください。これらは損失補償の申請時に提出を求められる可能性があります(正式な必要書類はGMOの今後の案内に従ってください)。
5FX業者に連絡し、取引取消し・返金を相談する
第三者による不正アクセスが原因である事情をFX業者に説明し、取引の取消しや返金の可否、口座の安全対策について相談してください。対応記録・受付番号を残してください。GMO第4報ではFX業者等への返金相談を案内しています。
6GMOの公式案内を確認し、正式な申請方法に従う
損失補償の申請方法・必要書類・受付期間は2026年11月6日(金)までに公式サイトと登録メールアドレス宛てに案内される予定です。お見舞金の手続きは10月30日(金)までに案内される予定です。公式案内が届いてから、記載された手順に従って申請してください。
7資金の出金・業者内ウォレットへの移動を検討する
リスクが継続していると考えられる場合は、FX業者に相談したうえで資金の出金や業者内ウォレットへの資金移動を検討してください。ただし、保有ポジション・必要証拠金・証拠金維持率・ロスカットリスクを先に確認し、出金条件・手数料・処理時間を把握してください。ポジションを保有している場合は無条件での全額出金は推奨できません。業者内ウォレットへの移動はリスク軽減策の一つになり得ますが、口座全体の不正アクセスリスクを完全に解消するものではありません。
8同じパスワードの使い回しを修正する
同じパスワードを他のサービスでもお使いの場合は、あわせて変更してください。
9二段階認証を設定する
お取引先の事業者が二要素認証(二段階認証)等を提供している場合は、設定してください。
10不審な連絡に注意する
メール・SNS・電話で届く「補償」「返金」「被害回復」の勧誘に注意してください。GMOはMT4/MT5等の閲覧専用パスワードを除く通常のパスワードや暗証番号を尋ねることはありません。メール内のURLやファイルは開かず、返信もしないでください。公式発表にない連絡先やフォームへ情報を送らないでください。
11GMO窓口・警察に相談する
GMOの本件窓口(help.onamae.com/contact、電話03-5456-2560)に相談してください。必要に応じて警察や消費生活センターへの相談も検討してください。
12端末のセキュリティチェック
お客様ご自身の端末(PC・スマートフォン等)について、ウイルス対策ソフトによるフルスキャンを実施してください。データのバックアップも取得してください(バックアップファイルの取り扱いに注意)。
FX会社側の対応
今回の事件はVPSの問題にとどまらず、FX口座の不正利用に関わるため、FX会社側の案内も確認することが重要です。公式発表を確認できた会社の対応状況を以下に整理します。
| 会社名 | 公式発表 | パスワード変更 | 二段階認証 | 履歴確認 | 問い合わせ先 | 補償方針 | 公式ソース |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| OANDA証券 | あり | 案内あり(会員ページ・MT4/MT5) | 案内あり | 案内あり | 公式お知らせページ | 公式発表を確認できず | oanda.jp/info/1456(2026年10月22日確認) |
| Titan FX | あり | 注意喚起あり | 公式発表を確認できず | 注意喚起あり | 公式お知らせ | 公式発表を確認できず | 公式お知らせ(2026年10月確認) |
| AvaTrade | あり | 案内あり | 公式発表を確認できず | 案内あり | 公式サポートページ | 公式発表を確認できず | avatrade.co.jp/archives/support/updates/16924(2026年10月確認) |
| その他国内FX会社 | 確認できず | — | — | — | — | — | 公式発表を確認できず |
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OANDA証券は2026年10月22日付で、会員ページとMT4/MT5のパスワード変更、二段階認証の設定、取引履歴の確認を案内しています(OANDA証券お知らせ)。Titan FXも同サービス利用者への注意喚起を出しています。AvaTradeも公式サポートページで注意喚起を行っています(AvaTradeお知らせ)。
ご利用のFX会社が上記に記載されていない場合でも、公式お知らせページを自分で確認してください。MT4/MT5を提供する国内FX会社の多くが、パスワード変更やセッション切断の案内を出す可能性があります。操作手順は各社の公式ヘルプを確認してください。
補償されるのか|第4報の補償方針と利用規約第34条
GMO第4報(2026年10月24日11:50時点)により、補償に関する方針が発表されました。以下に、お見舞金、不正取引による損失補償、FX業者への返金相談、申請方法、そして利用規約第34条との関係を整理します(GMO第4報(group.gmo))。
第4報の補償方針まとめ
1. お見舞金5,000円(全顧客)
現在「お名前.com デスクトップクラウド」を利用しているすべての顧客に、金銭的被害の有無を問わず一律5,000円を支払う方針。受取手続き等は2026年10月30日(金)23:59までに登録メールアドレス宛てに案内予定。
2. 不正取引による実現損失の補償
GMOが本件の不正アクセスに起因する不正取引と認めた取引について、顧客に発生した実現損失(取引の差損・手数料等)を補償する方針。市場の変動による損失、取引で得られたはずの利益、その他の間接的な損害は対象外。
3. FX業者への返金相談
FX業者等へ第三者による不正アクセスが原因である事情を説明し、取引の取消しや返金を相談するよう案内。FX業者等から返金された場合は返金額を差し引いた残額をGMOが支払う。FX業者等が返金に応じない場合でも、GMOが補償対象と認めた損失は支払われる。
4. 申請方法・受付期間
申請方法、必要書類、受付期間、支払時期は2026年11月6日(金)までに公式サイトと登録メールアドレス宛てに案内する予定。2026年10月24日時点では詳細な申請手順は未公表。
申請に備えて保存しておくべき情報
現時点で公式に必要書類が公表されているわけではありませんが、記録を保存しておくことをお勧めします。正式な必要書類はGMOからの今後の案内に従ってください。
- 不審な注文・約定の日時、銘柄、売買方向、数量、価格
- 取引履歴、口座残高、損失額が確認できる画面や明細
- FX業者との問い合わせ履歴や回答
- 関連するメールや通知
セキュリティ上の注意
- GMOは補償手続きに際して、MT4/MT5等の閲覧専用パスワードを除く通常のパスワードや暗証番号を尋ねることはありません
- 閲覧専用パスワードの提出についても、具体的な手順の正式案内を確認してから対応してください
- 公式発表にない連絡先やフォームへ情報を送らないでください
利用規約第34条と今回の補償方針の関係
お名前.comの会員規約第34条は、サービス停止時の損害賠償の条件と賠償額の上限を定めたものです。一方、今回の補償方針はGMOが第4報で特別措置として発表したものであり、第34条の規定と同一のものではありません。
- 第34条だけを根拠に「補償は1か月分の利用料金に限られる」と結論づけることはできません
- 今回の発表だけで個々の損失が必ず補償されると断定することもできません
- 両者の法的な関係を独自に断定せず、実際の補償対象はGMOの認定基準と今後の手続き案内を確認してください
1第34条第1項:サービス停止の損害賠償条件
事業者の責めに帰すべき事由によりサービスを提供できず、事業者が障害を知った時点から24時間以上連続して会員がサービスを一切利用できない状態が継続した場合に、損害賠償の対象となる可能性がある旨が定められています。ただし、事業者会員(法人等)はこの対象外とされています。
この条項は「サービスの利用不可」に対する損害賠償の条件であり、FX口座の不正取引による損失そのものを直接補償する条項ではありません。
2第34条第2項:賠償額の上限と例外
債務不履行、不法行為その他の請求原因を問わず、原則として損害賠償額の上限は、損害発生日が属する月のサービス利用料金相当額とされています。ただし、非事業者会員(個人等)について、事業者の故意または重大な過失による損害の場合は、通常損害を賠償する旨の例外規定があります。
「月額料金相当額が上限」と「故意・重過失なら例外」は別の規定です。今回の事件にどちらが適用されるかは、事業者の過失の程度や個別事情によって異なり、規約本文だけでは確定できません。
3第34条第3項:会員側の賠償責任
会員が規約違反等により事業者に損害を与えた場合、会員側にも賠償責任が定められています。
4第34条第4項:法人・団体の利用と責任主体
法人・団体が所属する個人を登録し、その利用が法人・団体の業務に関する場合には、法人・団体による利用とみなされ、法人・団体が損害賠償責任を負う旨が定められています。
法人名義でVPSを利用している場合は、賠償の主体や適用される条項が異なる可能性があります。
脅迫文や補償を装った二次被害への注意
GMO第3報では、本件に便乗したフィッシングメール、補償・返金等を装う不審な連絡、不審なウェブサイトに注意するよう警告しています。また第4報では、攻撃者とみられる者から金銭要求や情報公開等の脅迫を受けたことが公表されました。GMOがメールまたは電話でパスワード、クレジットカード情報、口座情報等をお尋ねすることはないと明記されています。特に補償手続きを装いてパスワードや暗証番号を聞き出す詐欺に注意してください。
二次被害を防ぐために
- 不審なURLを開かない
- 添付ファイルを開かない
- 不審な相手に返信しない
- パスワードや口座情報を第三者に渡さない
- 「交渉すれば補償する」「被害金を回収する」といった勧誘に注意する
- 公式窓口を自分で確認して連絡する(GMOが電話・メールでパスワード等を聞くことはない)
代替サービスへの移行と他社VPSの注意点
GMO第4報によると、現行のシステム基盤をそのまま再開せず、セキュリティアーキテクチャを刷新する方針が発表されました。Windowsデスクトップ環境の継続利用を希望する契約者には、独立したクラウド基盤上の代替サービスへの移行を案内する予定です。移行後は6か月間無料で利用できる方針です。提供開始時期、申込方法、移行を希望しない場合の契約・料金の取り扱いは、10月30日(金)23:59までにメールで案内される予定です。顧客の同意なく代替サービスへ移行することはないとされています。
代替サービスの要点(第4報)
- 独立したクラウド基盤上の代替サービスへの移行を案内する予定
- 移行後6か月間無料で利用できる方針
- 提供開始時期・申込方法等は10月30日(金)23:59までにメールで案内予定
- 顧客の同意なく代替サービスへ移行することはない
他社VPSへの移行を検討している方もいると思います。他社VPSが今回の事件に巻き込まれたという公式情報は確認できていません。以下は移行時のセキュリティ上の一般的な注意点です。
- 移行先でも認証情報(ID・パスワード)を新規に再設定する(旧VPSと同じパスワードを使わない)
- バックアップしたファイルの安全性を確認する(不正プログラムが混入していないか)
- EA・取引ツールの再設定を行う際、認証情報を平文で保存しない
- 二段階認証・多要素認証を有効にする
- アクセス権限を見直し、不要なポート・サービスを閉じる
- 定期的なパスワード変更とセキュリティスキャンを習慣化する
よくある質問
26,739件すべてが被害に遭ったのですか?
いいえ。26,739件は「影響の可能性があるサーバー数」であり、不正アクセスや情報取得が確認された件数ではありません(GMO第3報)。個別の情報取得・不正利用の有無と範囲は引き続き調査中です。
パスワード変更だけで十分ですか?
パスワード変更だけでは不十分な場合があります。GMO第3報では、パスワード変更後も証券会社・FX会社等のサーバー仕様によって一定期間既存の接続セッションが維持され、第三者が継続的に取引できる場合があると警告しています。パスワード変更に加えて、ログイン中の全セッションの切断も必ず実施してください。
全セッションの切断はなぜ必要ですか?
パスワードを変更しても、すでに確立されている接続セッションは直ちには無効化されない場合があるためです。第三者が既存セッションを通じて継続的に取引できる可能性を排除するために、ご利用の証券会社・FX会社等のマイページや事業者窓口経由で全セッションを切断する必要があります。
VPSが停止している間、FX口座はどうなりますか?
VPSの停止はFX口座自体のログイン・取引を直接的に妨げるものではありません。VPS上で稼働していたEA(自動売買)は停止しますが、保有ポジションの状況は取引先FX会社の公式アプリや別の安全な端末から確認できます。VPS停止とFX口座の乗っ取りは別の問題です。
身に覚えのない取引があった場合はどうすればよいですか?
まず取引先のFX会社・証券会社に速やかに連絡してください。取引履歴・注文番号・時刻・残高のスクリーンショット等を証拠として保存し、GMOの本件窓口にも相談してください。必要に応じて警察への相談も検討してください。
5,000円のお見舞金と損失補償は別なのか?
はい、別枠です。GMO第4報(2026年10月24日)によると、現在「お名前.com デスクトップクラウド」を利用しているすべての顧客に対し、金銭的被害の有無を問わず一律5,000円のお見舞金を支払う方針が発表されました。これは不正取引による損失の補償とは別のものです。お見舞金の受取手続き等は2026年10月30日(金)23:59までに登録メールアドレス宛てに案内される予定です。
FX口座の損失はすべて補償されますか?
すべての損失が自動的に補償されるわけではありません。GMO第4報によると、GMOが調査の結果、本件の不正アクセスに起因する不正取引と認めた取引について、顧客に発生した実現損失(取引の差損・手数料等)を補償する方針です。市場の変動による損失、取引で得られたはずの利益、その他の間接的な損害は対象外とされています。GMOが取引記録・アクセス記録等を基に個別に認定し、その結果が通知されます。
FX業者から返金されなかった場合はどうなるのか?
GMO第4報では、被害が発生した顧客に対してFX業者等へ第三者による不正アクセスが原因である事情を説明し、取引の取消しや返金を相談するよう案内しています。FX業者等から返金された場合は返金額を差し引いた残額をGMOが支払う方針ですが、FX業者等が返金に応じない場合でも、GMOが補償対象と認めた損失は支払われます。「FX業者から返金されなければ補償されない」というわけではありません。
申請に備えて何を保存すべきか?
現時点で公式に必要書類が公表されているわけではありませんが、記録を保存しておくことをお勧めします。不審な注文・約定の日時、銘柄、売買方向、数量、価格、取引履歴、口座残高、損失額が確認できる画面や明細、FX業者との問い合わせ履歴や回答、関連するメールや通知です。正式な必要書類はGMOからの今後の案内に従ってください。
申請方法と受付期間はいつ分かるのか?
損失補償の申請方法、必要書類、受付期間、支払時期については、2026年11月6日(金)までに公式サイトと登録メールアドレス宛てに案内する予定とされています。2026年10月24日時点では詳細な申請手順や受付期間はまだ公表予定の段階です。公式案内が公開されていない項目は今後案内される予定です。
パスワードや暗証番号を求める連絡が来たらどうするか?
GMOは補償手続きに際して、MT4/MT5等の閲覧専用パスワードを除く通常のパスワードや暗証番号を尋ねることはないとしています。パスワードや暗証番号を求める連絡が来た場合は応じないでください。閲覧専用パスワードの提出についても、具体的な手順の正式案内を確認してから対応してください。公式発表にない連絡先やフォームへ情報を送らないでください。
第34条の賠償額上限と今回の補償方針はどう違うのか?
お名前.comの会員規約第34条は、サービス停止時の損害賠償の条件と賠償額の上限を定めたものです。一方、今回の補償方針はGMOが第4報で特別措置として発表したものであり、第34条の規定と同一のものではありません。第34条だけを根拠に「補償は1か月分の利用料金に限られる」と結論づけることはできません。ただし、今回の発表だけで個々の損失が必ず補償されると断定することもできません。実際の補償対象はGMOの認定基準と今後の手続き案内を確認してください。
資金を出金したり業者内ウォレットに移動した方がよいですか?
リスクが継続していると考えられる場合は、FX業者に相談したうえで資金の出金や業者内ウォレットへの移動を検討する選択肢があります。ただし、保有ポジション・必要証拠金・証拠金維持率・ロスカットリスクを先に確認し、出金条件・手数料・処理時間を把握してください。業者内ウォレットへの移動はリスク軽減策の一つになり得ますが、口座全体の不正アクセスリスクを完全に解消するものではありません。ポジションを保有している場合は、無条件での全額出金や資金移動は推奨できません。
脅迫文や犯行声明は本物ですか?
X(旧Twitter)上で攻撃者を名乗る人物からのメールや脅迫文の存在が報じられていますが、真偽は現時点で未確認です。GMOの公式発表と攻撃者側の主張は別物です。メール内のURLやファイルは開かず、返信もしないでください。
お名前.comのサービスはいつ再開しますか?
GMO第4報(2026年10月24日)では、現行のシステム基盤をそのまま再開せず、セキュリティアーキテクチャを刷新する方針が発表されました。Windowsデスクトップ環境の継続利用を希望する契約者には、独立したクラウド基盤上の代替サービスへの移行を案内する予定です(移行後6か月間無料)。提供開始時期・申込方法等は10月30日(金)23:59までにメールで案内される予定です。
他社のVPSも危険ですか?
今回の不正アクセスはお名前.com デスクトップクラウドに対するものであり、他社VPSが今回の事件に巻き込まれたという公式情報は確認できていません。ただし、VPSにFX口座の認証情報を保存する利用方法には一般的なセキュリティリスクがあり、どのVPSでも認証情報の取り扱いには注意が必要です。
今後の最新情報はどこで確認できますか?
GMOインターネットグループの公式発表ページ(group.gmo/info/alert)およびお名前.comのお知らせページ(onamae.com/news)で随時更新されています。本記事でも続報が確認でき次第、更新します。
情報源一覧
GMO・お名前.comの公式発表
FX会社の公式発表
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まとめ
お名前.com デスクトップクラウドへの不正アクセス事件は、FXトレーダーにとって重大なセキュリティ事案です。GMO第4報(2026年10月24日11:50時点)に基づき、以下の点が確認できます。
- 26,739件のサーバーが影響の可能性(被害確定件数ではない)
- サーバー内の取引口座ログイン情報が第三者に取得・不正利用された可能性
- 利用者全員に一律5,000円のお見舞金を支払う方針(被害の有無を問わない)
- 不正アクセスに起因すると認めた不正取引による実現損失を補償する方針(差損・手数料等が対象)
- 申請方法・受付期間は11月6日(金)までに案内予定
- 代替サービス(独立クラウド基盤、6か月無料)への移行方針
- パスワード変更と全セッション切断が引き続き緊急の対応事項
- 脅迫文・二次被害への注意喚起あり
FX口座の安全性については海外FX安全性比較もあわせてご覧ください。出金トラブルについては海外FXで出金できない時の対処法を参照してください。
更新履歴
初公開。GMOインターネット第1報〜第3報(2026年10月21日〜23日)の公式発表内容を整理。お名前.com デスクトップクラウドへの不正アクセス、26,739件の影響可能性、FX口座認証情報の取得・不正利用の可能性、全サーバー停止、パスワード変更・全セッション切断の要請を反映。X上の被害報告(DEMO_FAST_LOSS含む)、OANDA証券・Titan FX・AvaTradeの注意喚起、脅迫文の存在報道を確認済み情報と未確認情報に区分して掲載。
利用規約第34条の要点(第1項〜第4項)を独立セクションで詳細に反映。サービス停止の賠償条件とFX取引損失の補償問題を明確に区分。対処法チェックリストを再構成し、FX業者への連絡・資金保全(出金・業者内ウォレット移動)の手順と注意点を追加。FAQに補償・資金保全の質問を追加。URL slugをfuse-accessからfusei-accessに修正。
GMO第4報(2026年10月24日11:50時点)を反映。5,000円のお見舞金、不正取引による実現損失の補償方針、FX業者への返金相談と二重補償の取り扱い、申請方法・受付期間の案内予定日(11月6日まで)、提出を求められる可能性のある情報、代替サービス(6か月無料)への移行方針、攻撃者からの脅迫と70社以上への対応要請を追加。タイトル・description・FAQ・時系列・構造化データ・まとめを更新。利用規約第34条と今回の補償方針の関係を明確化。
情報確認日: 2026年10月24日 / 著者: かなで@海外FXリサーチャー
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